ハイパー専業主婦

この道10年以上になります。

日記のすすめ

お読み下さりありがとうございます。ヨメダイです。

前回紹介しました精神科医高橋和巳先生ですが、私が彼を知るきっかけは5年ほど前に私自身がうつ状態になったからです。

私自身いわゆるアダルトチルドレンでして、両親の不仲、離婚、母のアルコール依存症を経験しおそらくずっと無自覚に抑えつけてきた感情がその時期に噴出したのだろうと思います。(これが高橋先生の仰る「ブラックアウト」だったのかもしれません。)

その時の私は、病院は最終手段と決めて自分の中の問題なのでできる限り自分で克服しようと試みました。

私がやったことは、とにかくそれ関連の本を読んで情報収集をしてありのままの感情をひたすらノートに書き出していくという作業でした。

その何冊目かで高橋先生の『消えたい』という本に出会い衝撃を受けました。

まさに私の中のドロドロとした言葉にできない気持ちを丁寧に言語化して下さったような内容で、「そうそう!それが言いたかったの!」ととても救われたことを覚えています。

そしてその後に『子は親を救うために「心の病」になる』という本を読み、より自分自身の理解を深め無事にうつ状態から脱したのでした。

この間半年ほどです。

無気力な日も多かったのですが、読めるときに本を読み、1日のうちただひたすら自分がその時思ったこと感じたこと思い出したこと、なんでもとにかく書き出していく。ノート2、3冊分くらい書いたでしょうか。

今思えば前回紹介した『聴く技術』のような内容を、たまたま私は自分1人でやっていたことになります。

自分がこのやり方でうまく行ったので、もう何年もうつ病を患っている友人に話したことがありました。

しかしその友人は「ありのままの感情をひたすら書き出す」という私の話にオリジナルを加えて「そのときの不満や怒りなどを書き出して破って捨てる」に変更してしまっていました(苦笑)。

おそらくそれだと、感情の深掘りがそこでストップしてしまうのではないかと思います。大事なのは自分でも自覚のない感情をどんどん発見して言葉にしていくことだと思うので…。

その友人の話を聞いた時は私も面食らってしまい「お、おう…」と返すのが精一杯でしたが、今改めて私と彼女の違いを探ってみたいと思います。

私は小学校の高学年から日記を付ける習慣があり、普段から自分の感情を言語化することに慣れていました。なので深い感情に辿り着くまでそれほど時間がかからなかったのかもしれません。

彼女の場合は、話していてもほとんど「見栄えの良い」感情しか口にしません。彼女自身に対しても「見栄えの良い」感情は認めるけれど醜い感情は認めないことが垣間見えることがあるのです。

憶測ですが、普段から見て見ぬふりをして無自覚のまま表面上は消し去られている感情が多くあるのかもしれません。

そうなってくると私の言う「ありのままの感情を書き出す」、その「ありのまま」がそもそも難しいのではないかと思えてきます。

そこで日記です。

ここでいう日記は、ブログなどの人に見せるものではなくとにかく自分以外には絶対に見せないものです。

毎日コツコツ、その日にあったことやそれに対して自分が思ったこと、たいしたことでなくて良いので「ありのまま」の気持ちを書き出していく。ポイントは「とても人には言えないけれど」という感情も正直に書く。

毎日自分の気持ちを言語化するので、自分の感情を自覚する練習になるのではと思います。

それが高橋先生の書かれている「自分を語ること」の一助になるのではないかなぁと思うのですがどうでしょうか。